本気で変わりたいと思って早10年。
高校生の時に、
「本気で人生変えてやる」、「私は変わるのだ」と強く思った。
3時間ほどもあるインド映画『きっと、うまくいく』を何度も見返し、
「成功を追うな、まずは実力をつけること。そうすれば成功はついてくる」
というセリフを馬鹿みたいに心の中で繰り返し呟いた。
時は流れ、今となっては平凡なOL。
歳を重ねるにつれ高校時代はスリムだった体は脂肪を蓄え、
毎日やりがいのない仕事に辛い思いをし、
時々他人にマウントを取られたり、理不尽を好き放題言われたりして
トイレでこっそり泣いたりしている。
結婚の予定はないどころか恋人もいない。
収入も平均収入よりは上だが満足いくほどではない。
将来の夢はただお金に困ることなく暮らすこと。。。
こんな人生は嫌だと、何度思ったことだろう。
本気で人生を変えたいと考えるとき、人はまず何をするのが正解なのだろう。
よく言われるのは、「自分が置かれている環境を変えてみよう」ということだ。
それは具体的には転職や引っ越しを指す。
けれど、実はこれ、なかなか難易度が高い。
何故かって、今の自分は確かに満足いくものではなく時々そりゃ嫌気もさすけれど
別に不幸ではないからだ。大きな不幸が連続して起こったら、さすがに大きな変化を求め動かざるを得ないだろうが、別段今が悪すぎる状況でない限り、そこからう動いて得体のしれない未来へ自身を投げ出すのは現実的にかなりリスキーで心理的ハードルは馬鹿高い。
上記の理由から、自己啓発本を手に取った我らは一瞬で挫折する。
そう。自分はそこまでしてまで変わりたいわけではないのだと、思い知らされるのだ。
ちょっと待て。本当にそうか?
すぐに動かなくてはいけないほど今の自分の人生に対して感じている不満は大きいものではないにしろ、常に心の片隅で「変わりたい」「変えたい」という欲求が渦巻いているのを、無視していていいのだろうか?
よく見たら、そういう小さい疼きでも、淵を覗けば思いのほか深くて底が見えなくて、ブラックホールの如く空恐ろしいものと感じるのではないか。
私は変わりたい。
自分自身と向き合いたい。
手遅れになる前に。遅すぎる前にーー。
さて、手始めに、自分に対する不満をいくつか整理してみたいが、
それはまた日を改めて頑張ることにしよう。
「夜はちゃんと寝る」ことも取り組みたいね。
それでは良い夜を。